過去事例に学ぶ社史漫画制作のヒント(6)

過去に制作された実際の社史漫画を読んで、これから社史漫画を制作する上でのヒントを探ります。
(※当サービスの実施事例ではありません)


社史事例_グリーン_表紙
出典:転機は勝機
社史事例_グリーン_漫画
出典:転機は勝機

転機は勝機

副タイトル:創業60周年
著者名等:グリーンハウス創業60周年記念事業プロジェクト/編
出版者:グリーンハウス創業60周年記念事業プロジェクト
出版年:2008年3月
大きさ:30cm
ページ数:104ページ

学生食堂や外食産業(とんかつの「さぼてん」など)を営むグリーンハウスの社史になります。創業者の田沼文蔵が戦争から帰って学生食堂をはじめるところから、事業を拡大し、二代目となる田沼千秋が未来に向けて会社を引き継いでいく物語。ナレーションも含め、キャラクターも散らばりすぎず非常に読みやすい漫画になっていました。

構成は、社史漫画本編が97ページ。その前後に田沼千秋社長、田沼玉代特別顧問(創業者の奥様)による挨拶文が1ページずつと、年表が2ページです。

A4サイズ、中綴じの冊子タイプです。したがって表紙はソフトなのですが、個人的には漫画はページ送りが早いので厚手の硬い表紙よりもソフトな方が読みやすいので好みです。

【これから社史を作る私たちの学び】
社史漫画を通じて田沼親子の素直な人間性や、無理のない会社の雰囲気を感じたのですが、おそらくそれは内容だけでなく漫画家のタッチによるものではないかと思います。漫画家のタッチは読みやすさ云々だけでなく、ストーリーとは関係のない印象という(文字にはない)情報を伝えます。人柄や会社の雰囲気、文化、場合によっては伝えたいブランドイメージに合ったタッチの漫画家を選ぶことが肝要です。


「転機は勝機」は神奈川県立川崎図書館他で読むことができます。
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