過去事例に学ぶ社史漫画制作のヒント(5)

過去に制作された実際の社史漫画を読んで、これから社史漫画を制作する上でのヒントを探ります。
(※当サービスの実施事例ではありません)


社史事例_テルヤ電機_表紙
出典:私たちテルヤ電機です。
社史事例_テルヤ電機_表紙
出典:私たちテルヤ電機です。

[漫画]私たちテルヤ電機です。

著者名等:テルヤ電機株式会社/編著
出版者:アスコム
出版年:2008年10月
大きさ:20cm
ページ数:205ページ

構成は以下の通りになっています。
経営理念/刊行のことば (2ページ)
田原総一朗氏、会長、社長による座談会(21ページ)
漫画(80ページ)
OBによる座談会(40ページ)
現役中堅社員による座談会(30ページ)
年表(6ページ)
会社案内(2ページ)

この社史のユニークなところは、社史漫画本編の前後での座談会形式のテキストと写真による部分に全体の半分以上のページを割いているところ。著名な田原総一朗氏を迎えて経営者視点での座談会、OB社員たちによる昔語り、現役社員たちによる現在と未来をテーマにした座談会は、それぞれの立場と時代によって関わってきた会社のリアルが垣間見える内容になっています。

社史漫画本編は初代による創業から、二代目、三代目と各代ごとにそれぞれ苦境を乗り越え、会社を成長させてきた物語が描かれています。

社史漫画自体のシナリオ構成上も、OBや社員たちへインタビューをしていいる演出が時折見られ、各座談会で出てきたエピソードも多く盛り込まれています。それでもテキストだけでなく漫画の中でのキャラクターとして表情や心情が描かれることで息を吹き込まれたような躍動感が感じられました。

【これから社史を作る私たちの学び】
漫画だけに囚われることなく、座談会やインタビューなど、様々な企画ページを組み合わせることで、オリジナリティーあふれる読みやすくて面白い社史を制作ができると思います。


「私たちテルヤ電機です。」は神奈川県立川崎図書館他で読むことができます。
社史漫画制作について、ご不明な点があればお問合せページよりご相談ください。