社史漫画作りという壮大なプロジェクトを前に、社史編纂の担当となったばかりで何から手をつけてけば良いか迷われている方向けに、この記事では、大まかに社史がどのように作られていくかをご紹介します。一歩ずつ進めていけば大丈夫ですよ!
5つのステップ
社史作りの工程は、漫画でも、テキストと写真によるものでも、一般的にはこのように進行していきます。
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2)外部の協力会社を決める
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3)取材、資料共有、座談会など
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4)記事制作、デザイン
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5)印刷/製本・納品
それでは、各項目について詳しくみていきましょう。
1)おおよその予算、納期、目的、完成イメージを決める
社史を作るにあたっては、全てを自社社員のみで完結させることもあるかも知れませんが、通常は外部の専門業者に協力を依頼することになると思います。「社史を作ろう」という発令があった場合には、外に声がけをする前に、決裁権を持つ代表者、または役員に社史制作に当たって確認しておきたいことがあります。
・納期(◯◯周年の設立記念日など)
・目的(一番大切にしたいこと)
・完成イメージ
の5項目です。こちらの詳細については「社史作りはじめの4項目:「予算」「納期」「目的」「完成イメージ」が分かる」を参照ください。
2)外注先を決める
自社の考える完成イメージを実現してくれそうな外注先候補に、1)で確認した情報を伝え、おおよその予算規模、おおよその完成イメージを元に、目的を適える提案をしてもらいましょう。この時点では「ざっくりと」で構いません。(逆にここで見積りのため、と称して細かいところまで根掘り葉掘り聞いてくる業者は、優しくないと思います)
見積りを作成してもらうことで、どの程度の社史が実現できるか、また、他社事例などを紹介してもらうことで新しいアイデアや、ぼんやりとしていたイメージがより鮮明に想像できるようになってくると思います。
サイズや、装丁、ページ数についてなどは提案の中で仮で入れてもらいましょう。全体構成や、ページ単価などはしっかりと確認する必要がありますが、印刷・製本に関する部分はプロジェクト後半で詰めても問題ありません。むしろ、1年2年後の印刷代がいくらになるかはわかりませんので、この時点では、目指す完成イメージで必要な部数を制作すると印刷・製本代をどの程度見込んでおけばよいかが確認できればよいでしょう。
見積り、専門性、担当者の雰囲気などを確認して外注先を決定します。
3)取材、資料共有、座談会など
弊社の場合は、まずはホームページ、会社紹介、会社組織図、過去のプレスリリース、IR資料、商品・サービス紹介資料、過去に制作した社史、社員への事前アンケートなど、事前に可能な限り資料をご提供いただき読み込みます。可能であれば商品を飲んだり食べたり、サービスを体験するなどします。
取材は、資料提供だけでなく、
・社員
・先輩OBOG社員
・取引先など関係者
へのヒアリング(インタビュー)
・座談会の開催
・工場見学
など、多岐に渡ります。ちなみに漫画の場合は、社員のよく通う飲み屋さんや、エレベーター内の写真、作業服など、変わった取材も行っていきます。
4)記事制作、デザイン
座談会などは社史のコンテンツとして狙って開催するものですが、取材後に構成案を作成、撮影した写真の選定などを行いながら、記事を作成を行います。
漫画の場合は、
・キャラクター作成
・シナリオ(セリフや動きを指示した台本)
・ネーム作成(下書き)
・原稿作成
という順番で進めていきます。漫画は、背景画やキャラクターの衣装など、様々な情報がのってきます。漫画家からの思わぬ質問などにも対応しながらリアリティーを出していきます。
漫画原稿、テキストや写真などが準備できたら、DTP(Desktop Publishing)と呼ばれる印刷用のデータにします。ページの割り付けや、表紙周りの作成をし入稿データを準備します。
5)印刷/製本・納品
ここまでくれば、サイズや紙質、表紙の素材など細かな部分も決まっていると思います。入稿データに従って、印刷、製本していきます。
ちなみに弊社の場合は、印刷・製本はお客様にご対応いただくことを前提にしております。もちろん、ご要望ございましたら弊社での対応もいたしますが、最近ですとラクスルさんや、スピード冊子印刷.comさんなど、手軽にオンライン発注しやすい業者さんも多くありますので、ご紹介の上、利用される印刷・製本業者さんに合わせた入稿データを準備させていただきます。
社史作りの大きな流れがつかめたと思いますが、もし社史に漫画の要素を盛り込みたいとお考えでしたら、ぜひ、下記よりお問合せください。漫画以外の企画ページなども対応しますので、半分は漫画で、半分はテキストで、といったイメージをお持ちの方もご相談いただければと思います。